様々な事情で既卒で就活をしているとき、すぐに希望通りの企業で内定が出るという方もいれば、なかなか進捗しないという方もいます。
自分で行う既卒の就活は時に孤独にもなりやすく、迷いや悩みが出てくることもあるかもしれませんが、諦めずに進めていきましょう!
今回の記事では、既卒の就活の基本やテクニック。それから便利な求人サイトや就活エージェント等をご紹介していきます。
目次でざっくりチェック
既卒の就活は新卒よりも難しい!?実はそんなことはない!
日本では新卒至上主義の風潮が根強くありましたが、最近は必ずしもそうではない場面も増えてきています。
既卒だから新卒より絶対不利ということはありません。しっかりと情報収集をしながら就活を進めていきましょう。
ちなみに、既卒にもパターンがあります。
学校を卒業後、アルバイトのみの職歴しかないパターン。
学校を卒業後、完全にニートだったパターン。
既に正社員の経験があり、退職して就活(もしくは転職活動)をしているパターン。
状況や背景にもよりますが、通常最も有利に運びやすいのは正社員の経験がある既卒です。
こちらに該当する方は新卒向けの求人には応募できないものの「社会人の基礎」があることから、「既卒だからこそ応募できる」良い求人に出会える可能性は高まります。
アルバイトの職歴しかない、一切職歴がないということであれば就職に特化したエージェントが実施しているセミナーや研修を利用して社会人スキルを高めたり、国が実施している職業訓練を検討して状況を変えていくのも1つの手段です。
既卒が使える就活方法
続いては、既卒の方の就活で定番の方法をご紹介していきます。
求人情報サイト/就職&転職専門サイト
転職サイトはいろいろありますが、
dodaとマイナビへの登録が基本です。
最も気軽かつ情報収集だけなら楽なのは求人サイトです。
アルバイトやパートの情報等も幅広く掲載している求人サイトを利用して正社員案件だけで絞り込んで探したり、正社員案件専門の求人サイトを使ったりします。
インターネット経由でできる就活なら、他に就職&転職のエージェントを利用するといった方法もあります。
就活&転職のエージェントは求人をエージェントの担当者が厳選して紹介してくれるところ。気になった求人を選んでからエージェントの担当者に連絡したら紹介してくれるところ。両方のパターンがあります。
就職&転職を取り扱う求人サイトやエージェントは現在日本国内にたくさんあります。
たくさんあるからこそ、どこを利用しようか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
以下では、その中でも既卒向きのエージェントをピックアップしてご紹介していきます。
リクルートエージェントなら二週間で就職可能
有名企業のリクルートが運営している「既卒に特化した」就職&転職情報サイトです。
リクルートは求人情報を紹介するサイトを多数持っていますが、その中でもこちらは既卒向けの求人のみを取り扱っています。
リクルートエージェントは会員登録後、その内容によっておすすめ求人が絞り込み表示されます。
その中で気になる企業があれば、応募することができます。
また、サイト上で質問に答えるとおすすめ企業をピックアップしてくれる他、企業側からプロフィールをみてのオファーが来ることもあります。
いい就職.comで正社員になろう
いい就職.comは就職&転職のエージェント。
アドバイザーがいて、ピッタリの求人を紹介してくれます。紹介する企業の業種等に偏りはないので安心です。
既卒向けの求人も多数取り扱っていて、既卒の就職&転職のエージェントとしてコツコツ活動しているので、誰かにサポートしてもらいながら就活をしたい既卒の方は要注目です。
マイナビも既卒で使えるサイト!
有名企業のマイナビが運営している就職転職の求人サイト「マイナビ」
知名度も高く信頼感が強いです。
マイナビといえば新卒のイメージがあるかもしれませんが、既卒も対象しています。
求人情報サイトなので、自発的に探していくモチベーションが必要ですが、大手企業や成長中の企業等、魅力的な企業の情報をたくさん確認できます。
正社員になった職歴が1つでもある方は使いやすいです。
リクナビNEXTで既卒に有利な就職へ
リクナビNEXTは、基本的に現在何かしらのお仕事に就いている方向けの求人情報サイトです。
必ずしも転職活動のみに対応しているわけではありませんが、転職中の方向けの求人が多いので、転職活動で利用されることが多いです。
大手の求人サイトだけあって、魅力的な求人がたくさん掲載されています。
先に、同じくリクルートのリクナビダイレクトをご紹介しましたが、あちらが就活要素が強いのに対し、こちらは既卒で既に仕事に就いている方の転職要素が強いサイトとなっています。
RE就活は職歴のある人向け
新卒よりもやる気がある可能性を秘めているという理由から「第二新卒」の求人案件を多数掲載しています。
既卒の中でも職歴がある方と、既卒の転職活動で利用したい方向きです。
大手企業の掲載数が多いのも魅力。
初めての転職での利用に便利なサイトです。
既卒の転職エージェント!ウズキャリ既卒
ウズキャリ既卒は、既卒・フリーター向けの就職・転職エージェントです。
キャリアカウンセラーがいて、就職・転職活動をサポートしてくれます。
親身になって対応してくれるので、既卒の就職・転職活動をどうやって進めていけば良いのかわからないという方におすすめです。
ハローワーク
ハローワークのみに求人を出している企業も存在しています。
とにかくたくさんの求人情報をみたい方は、求人サイトや就職&転職のエージェントと並行してハローワークもチェックするのがおすすめです。
企業のホームページ上で求人情報を確認
こちらは最初から「行きたい企業」が決まっている方向けです。
企業の中には、自社のホームページ上に「採用情報」という項目を作って掲載しているところもあります。
むしろ、けっこう多いです。
企業のホームページ経由だと直接応募と企業側にもわかるので、それで少し熱意のアピールになる可能性もあるかもしれません。
ただ、ホームページ経由で応募したい企業が複数あると書類作成が都度必要になり面倒というデメリットはあります。
TwitterやFacebookで募集情報を出す企業もあり!
こちらはまさに現代特有ですが、TwitterやFacebookで求人情報を掲載する企業も増えています。
特にIT、メディア、マスコミ系の企業だとこの方法を取る企業も時々見受けられます。
気になる企業があるなら、SNSはフォローしておくと良いかもしれません。
既卒の就活開始の時期はいつがいい?
既卒で正社員経験はないけどこれから正社員になりたいという方は、とりあえず早めの就活開始がおすすめです。
既卒で現在アルバイトでも正社員でも仕事をして生計を立てている方は仕事の状況をみながら、自分のペースで進めていきましょう。
ただし、現在の職場にストレスが多い理由等があって早く退職したいなら早めに取りかかりましょう。
そのような理由で退職をしたい方は、自発的に検索する求人サイトよりもアドバイザーがアドバイスをくれたり、応募する企業の雰囲気等を教えてくれるエージェントの利用がおすすめです。
既卒の就活におすすめのスーツってどんなのがいい?
既卒の就活で面接まで進んだときに悩んでしまう方が多いのが「スーツ」です。
男性、女性それぞれの面接用のスーツを解説します。
男性
新卒の就活時と同じリクルートスーツが基本です。
スーツの色もシックに、そしてネクタイの色もシックが基本です。
ついつい気を抜いてしまいやすいのがスーツのヨレや革靴の汚れ。面接前にはクリーニングに出したり、靴を磨いたりしましょう。
職種にもよりますが、既卒の就活は身だしなみをチェックされる目が厳しいので、ビジネスの場に適した服装を心掛けましょう。
女性
女性も男性同様新卒の就活時と同じリクルートスーツ(スカート)が基本です。
色はシックに、シャツは白が基本です。
靴はパンプスが無難です。
靴にヒールがあるのは問題ないですが、あまり華美ではないほうが良いのと疲れを防止するためにもヒールは低めのほうが良いです。
都市部なら選ばなければ正社員案件は常に安定して多い傾向!
最近は人手不足というニュースが登場することもある通り、特に都市部では求人は多いです。
条件を絞り込むほど応募できる正社員案件は増えますが、もちろんどんどん絞り込めばその分対応している正社員案件は狭まります。
「早く就職すること」を優先して考えるときは、最初から条件を指定しすぎないようにするのがおすすめです。
既卒の就活を上手に進めるには情報収集が肝心
既卒の就活を上手に進めるには情報収集が肝心です。
今はインターネットが発達しているので、インターネット上で企業の情報や評判の詳細まで調べることができます。
簡単に調べられるからこそ、事前の企業研究や情報収集には一定の品質が求められます。
しっかり情報収集をしてから面接に臨むと「熱意がある」と受け取ってもらいやすいですが、逆に全然調べずに面接に臨むと「インターネットで簡単に情報収集できるのにしなかった」という印象を与えてしまいます。
とりあえず情報収集、大切です!
既卒の方は特にある程度の社会人的な考え方ややり方を期待されることも多いので、忘れないようにしましょう。
既卒の履歴書やエントリーシートの注意点
既卒のエントリーシート(履歴書)は、市販のものを利用したり、あとはフォーマットが自由という企業(クリエイティブワークだとけっこう多いようです)なら自作して使用しましょう。
既卒のエントリーシートは、自己PRの欄が注目されています。
内容を充実されるようにしましょう。
既卒の面接注意点
学生だと「まだ学生だから」と多めに見てもらえることが多々ある、面接時のマナーですが、既卒の場合はこれが通用しません。「社会人としてマナーをわかっているべき」という視点でみられることから、入室方法、着席のタイミング、挨拶等のやり方は事前に確認しておきましょう。
また、着席中の姿勢や座り方も意外とみられています。
猫背にならないように注意しましょう。
自己PRや意欲のアピールが重要
既卒の場合は面接官から聞かれる質問が職歴や、現在の就活の動機等に視点が当てられることが多いですが、それ以外に自己PRを求められたり長所や短所(自己分析ができているかの判断のため)を聞かれることも多いです。
ある程度質問を想定して準備していくことがおすすめです。
ビジネスマナーや挨拶の基礎は押さえておこう!
先ほども少し触れましたが、既卒の方は特にある程度の社会人的な考え方ややり方を、企業側から期待されることがあります。
しかし、既卒の方の中にも就活は初めてという方もたくさんいます。
社会人としての基礎が不安ということであれば、ビジネスマナーのセミナーや研修に参加してみるのがおすすめです。
就職&転職のエージェントだと、無料でこのようなセミナーや研修を実施していることがあります。
無料で参加できて勉強できるのはなかなか魅力的なので「社会人としての基礎が不安だから」と、諦めるより先にどんどん利用しちゃいましょう。
まとめ!既卒だって就職のチャンスはたくさんある!
今回の記事では、既卒の就活に視点を当てて基礎やテクニックをご紹介しました。
かつては新卒至上主義という風潮が根強かったですが、現在では既卒に対しての注目度や期待度も高まっています。既卒だから新卒のような好待遇は期待できないという諦めは捨てましょう。
ただし、既卒の就活をスムーズに、希望通りに進めるためには自発的な努力も必要になります。
エントリーシートの対策や面接の対策もしておくようにしましょう。
求人サイトを使うのもマイペースで就活できて良いですが、就職&転職のエージェントを使うのも既卒の就活でおすすめです。
就職&転職のエージェントを使うと就活を効率良く進められることが多く、また、アドバイザーがサポートしてくれて何かと力になってくれます。
就職&転職のエージェントはビジネスの基礎や、マナーの基礎をセミナーや研修で指導してくれる(ほとんどのところが無料)ことも多いので、特に職歴がなくてビジネスマナー等に自信がない既卒の方におすすめです。
既卒の方は、自分に適した方法でしっかりと準備して就活を進めていきましょう。
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