就活準備をして、書類選考や面接を乗り越え入社した企業。内定が出たときは嬉しいものですが、入社して初めてわかる現実もあります。職場について、仕事について悩む方は意外とたくさんいるようです。
悩んだ結果、ときには退職したい気分になったり、実際に退職の道を決意したりすることもあるものです。
実際に退職を選んだ方々はどのような理由で退職したのでしょうか。今回の記事では、みんなの退職理由を確認していきます。
また、併せて各退職理由別に「もし改善したら退職せずに現職を継続したい」という気持ちが残っている場合に取りたい対処法、改善に向けた対策方法についても確認していきます。
次に入社するところが絶対に今の職場よりも良いとは限らないので、退職は慎重に検討しましょう。
目次でざっくりチェック
仕事を辞めたい理由9選!みんなどんな理由で退職を考えるのか
退職したいと考えてしまう理由。実際に退職した方々の理由。
以下に9個ピックアップしていきます。1つずつ確認していきましょう。
1、人間関係(先輩・後輩・同期・上司など・・・)
「人間関係」を理由に退職を選択する方は多いようです。
先輩・後輩・同期・上司。そして時にはお得意さん等。会社勤めをしている以上、様々な立場の人間と関わらなければいけません。
例えば「いじめ」や「パワハラ」といった極端な状況ではなくても、
「飲み会に呼んでもらえない」
「職場に会話できる相手がいない」
「お局様が冷たい」等。
いわゆる「職場での孤立」に耐えられず退職を検討するという方も多いようです。
人間関係によって職場での働きやすさには雲泥の差が出てきます。
社会人になって会社勤めをすると、学生時代とは違い「嫌だから関わらない」「避ける」という選択肢は使えず。大なり小なり何かしら関わりが発生します。
仕事をするうえでは絶対に関わらなければいけないものです。
嫌だから避けるという選択が取れないと「孤独感」がストレスに繋がりやすく、居心地の悪さで退職を検討するほど追い詰められることは珍しくないようです。
また、女子社員同士であれば「派閥争い」や「グループごとの抗争」も理由になることがあるようです。
勤め先の人間関係・・・気持ち良く働くためには重要です。
2、給与が安い
退職理由として「人間関係」同様に頻繁に挙がることの1つといえば「給与が安い」という問題です。
給与は生活に直結する部分なので、業務内容と働いた結果もらえる給与の金額によっては就業者側の不満が高まりやすいです。
転職して今より良い給与になるなら良いですが、現実的にはなかなか難しいことも多いです。色々考えた結果、転職しないで勤務を継続する選択を取る方も多いようです。
家賃に食費に車に保険等。
成人して自立して生活しているだけでお金は勝手に出ていきます。
給与については多くの方々が上がれば良いなと考えているものではないでしょうか・・・。
3、業務内容
業務内容というのは、入社前(面接の段階)で聞いていた業務内容と相違があり、それがきっかけとなって「思っていたのと違う」と、退職したい気持ちが生まれるというもの。
「相違がある」ということは、予想していたこととは違うということ。
「忙しそうな職場だな!頑張るぞ!」と意気込んで入社してみたらとても暇ですることがないのがストレスになったり、逆に「暇そうな職場だな!」と思って入社したら激務だったりといった場合に人は「相違がある」と感じます。
人の考え方は様々。
暇なのが嬉しいという方もいれば、暇には耐えられないから忙しくないと無理という方もいます。
業務内容についても「絶対にこれはみんなが喜ぶ内容」というものはなく、個人の感覚によって「良い」「悪い」「耐えられる範囲」といった感じ方が変わってきてしまうので、時には「え、それだけの理由で辞めるの?」という反応をされる可能性もあります。
相違があっても適応してしまう方もいれば、相違を絶対に受け入れられない方もいるのでよくよく考えると難しい問題です。
4、労働時間
労働時間で退職を検討するほど追い詰められるといえば、ほとんどの場合「事前に聞いていた労働時間と違って労働時間が長い!!」という状況ではないでしょうか。
求人情報のページには「9:00-18:00」と記載されていたのに、入社してみたら実際は「ほとんど毎日9:00-0:00までの長時間労働だった・・・」というくらい労働時間が事前情報と違う・・・というのは!!極端な例です(とはいえ、このような状況も企業や求人によっては実際あるようです)
よくあるのは「残業はほとんどない」と聞いていたのに、実際は「ほとんど毎日残業(1時間~2時間程度)がある」といった感じです。
最初から「残業はちょっとだけどだいたい毎日あるよ」と聞いていれば、なんてことない残業時間でも、残業はほとんどないよといわれてそれを信じて入社したとしたらストレスに繋がります。
労働時間が長い日々が続くと、精神的にすり減らしてしまう方も多いです。
勤務が終わった後、習い事をしたい場合や子どもお迎えがある場合等は、労働時間の問題は大問題です。
中には手取りだけでは少なく感じるからもっと収入を増やすために「残業をたくさんしてもっともっと稼ぎたい」という考え方もあるのは事実ですが、長時間労働が嫌な方にとっては退職検討理由になるのは自然だといえます。
ちなみに、労働時間が長い日が毎日続いていると、中には疲労により判断能力が麻痺してしまう方もいるようです。
そうなるとへとへとなのに退職という選択肢がなくなってしまうこともあるのだとか。
「労働時間が長い」というのは場合によっては体調を崩す理由にも直結します。
5、社内評価が低い
社内評価が低くて不満に感じるのは、頑張っているにも関わらず正当に評価してもらえないときです。
頑張っていなくて社内評価が低いことが不満!という方は滅多にいないはずです。
頑張っても評価されない・・・それは、実際にその状況を経験している方にとってはとても辛いことのはずです。
正当に評価してもらえない理由で多いのは上司の個人的な理由だったり(好き嫌いの問題だったり、上司が自分のライバルになりそうな優秀な人材に対しシンプルに意地悪だったり、過去に上司に意見したために目の敵になれている等)
同僚による足の引っ張りだったり、いつくかの可能性が考えられます。
まったく心当たりがない場合は、シンプルに好き嫌いで評価を下されている可能性もあります。正直、それってけっこう酷い話です。
出世を目指していない方なら社内評価についてはあまり気にしないかもしれませんが、その企業の中で出世を目指している方にとっては大問題。状況が改善されなさそうなら、こちらも充分退職理由になります。
こちらの理由で退職を選択する方は、モチベーション維持に長けていて意識が高く真面目で責任感が強い方が多い傾向にあります。
不当に社内評価が低いという状況が継続しているようなら、パワハラが付きまとっている可能性もあるので精神的に追い詰められて病んでしまわないように、メンタルの管理が必要かもしれません。
また、パワハラが付きまとっているなら専門機関に相談することも可能です。
6、社風や規則の内容
社風や規則についての内容の濃さは企業によって様々。
あまり社風や規則が濃くない企業に勤務している方にとっては「社風や規則」が原因で退職を検討するなんて「信じられないこと」と、感じる可能性もあります。
しかし、世の中には色々な企業があるものです!!
中には、びっくりしてしまうような社風や規則を持つ企業もあります。
場合によっては、その社風や規則に就業者側の考え方や価値観が合わないことも充分考えられます。
人間同士の相性同様、企業と人間の相性もあり、充分退職を検討する理由になりえることです。
ただし、社風や規則については嫌でも我慢するとだんだん慣れてきて気にならなくなったという例も少なからずあるのは事実!!
最初のうちは「嫌」だったり「無理かも・・・」と、感じたりしても、それ以外の部分で職場に関して問題がなければ馴染んで居場所ができて働きやすくなることもあります。
先に退職理由になりえることとして挙げた「人間関係」は、退職を検討する理由の中でも特に多いようですが、例えば人間関係が良好で職場の仲間は大好き。でも、社風や規則は無理!!という状況であれば・・・天秤にかけて迎合するというか、社風や規則を受け入れるというのも良いかもしれません。
人間関係が良好な職場に当たるのはけっこうラッキーなことです。
7、他に夢があって前向き退職
他に夢ができて現職から離れる道を選択するという場合もあります。
「スキルアップできる仕事に転職する!」
「資格を取って専門家になる!」
「学校に通い直す」等。
前向きな理由の退職・・・場合によっては周りに反対される可能性もありますが、熱意があるなら素敵なことです!!
ちなみに今では共働きが自然な世の中、女性もキャリア思考の方が増えたことにより昔よりは少なくなりましたが、結婚や旦那さんの引越しを理由に職場には不満はないけど退職する方もいます。
8、働きたくない
「働きたくない」「どうしても働きたくない」
そのような理由をきっかけに退職する方も一定数います。
「働きたくない」というのは、無気力というか鬱病の兆候の可能性もあるので専門機関に相談してみるのが良いかもしれません。
ちなみに、「働きたくないから退職したい」と考えてしまうほとんどの方が「働きたくない」という考えを持つに至った原因を持ちます。
昨日までは前向きだったけど、ある日突然理由もなく「働きたくない」と考えて、その気持ちが継続したから「じゃあ退職しよう」となる方はそれほど多くないはずです。
働きたくないと考えるに至った最初の理由には、職場の人間関係が絡んで孤独を感じていたり、社内評価の不当な低さが絡んで落ち込んでいたりすることも往々にしてあるものです。理由が潜んでいる場合はそちらに目を向けてよく考えましょう。
ちなみに、ほとんどの社会人は誰でも一度くらいは一時的に「働きたくない」という気分を経験するものです。
月曜日の朝は特に「会社に行きたくない」という気分になる方は多いです。
働きたくないという感情が一時的な感情なのか、それとも鬱病の兆候のような重度なものなのか、見極めて考える必要があります。
9、鬱病や病気や家庭の事情等やむを得ない理由
鬱病や病気や家庭の事情等でやむを得ず退職する方もいます。
鬱病や病気が理由のときは、企業側の独自の手当だったり、公的な保証だったり、鬱病等の方に向けたサポートが適用される可能性があるので、退職を検討したときは医師に相談してみるのも良いのではないでしょうか。
また、鬱病や病気の場合は段階があります。
まだ軽度で、残業は無理だけど時短勤務で働けるなら上司と相談して時短勤務にしたり。休みながらでも働けるなら退職せずに企業に籍を残したりするという方法もあります。
あとは休職という道もあります。
やむを得ない理由で退職を検討する方の中には「できるなら企業に残りたいけど、状況的に難しいだろう」と自己判断して、本心では辞めたくないのに退職申告する方が多いですが、周りの協力次第では辞めずに済むこともあります!
「人間関係」が理由の退職!実はとても多いって本当?
今回は退職する理由を9個ご紹介しました。
こちらで挙げた理由の中でも、特に退職理由として多いといわれているのが「人間関係」をきっかけにしたものです。
人間は社会生活する生き物なので、他人が多数いる空間で孤独というのは多大なストレスを感じてしまうものです。
自分に何かしらの原因があるならともかく、何もしていないはずなのに孤立したり標的にされたりするのは辛いものです。
視点を変えれば、人間関係がとても良好な職場なら多少給料が安くても、残業が多くても、業務内容がハードでも「退職」を即決する方は減るといわれています。
人間関係=その職場での働きやすさともいえます。
人間関係が悪ければ働きづらい。人間関係が良ければ働きやすいといえます。
人間関係については、仮に転職して新しい職場に行っても良いかどうかが分からないので難しいところです。
社風や、業務内容や、だいたいの雰囲気は入社前からある程度ネット等で調べることができても、職場の人間関係まではわからないことが多いからです。
転職するのはアリ!でもその前に改善を目指すのはどう?
退職を検討している方、実際に退職をした方のほとんどは上記でご紹介した理由の中のどれかによって退職を選択するようです。
どうしても退職したいなら、退職したり転職したりするのはもちろん問題ありません!
企業が採用する人材を選ぶ権利があるように、退職も職業の選択も就業者側に認められている権利です!
ただし、退職する前に「本当に今、退職するべきなのか」考えたうえで結論を出したほうが良いときもあるかもしれません。
良さそうな転職先を決めてから退職したとしても、一度退職してから良さそうなところに再就職したとしても、現職より環境が良くて満足できる職場に当たるかどうかはわかりません。
こればかりは絶対的な保証はないことを頭に留めておく必要があります。
「退職したい理由別」状況を改善するための対策
もし、現職で「退職したい理由」があって、退職する気満々。でも、「理由」について状況が改善するなら退職をせずに継続も選択肢に出てくる・・・という場合。
まずは、早急に答えを出さずに一旦状況の改善を目指して行動してみるのはいかがでしょうか。
正直なところ、退職自体はいつでもできます。状況の改善を目指して少し試してみても良い場合はあるはずです。
もちろん、既に退職意志が固まっているなら仕方ありません。
以下では「状況が改善するなら退職は少し考えようかな?」という方に向けて。
退職を考える理由別の「対処方法」や「改善に向けた対策」を1つずつご紹介していきます。
まだ可能であれば、試してみるのはいかがでしょうか。
1、人間関係~思い切って相談したり話し合ってみたり
「人間関係」を理由に退職したいとき。
即決することもできますが、精神的にまだ可能であれば上司に相談したり問題の社員と話し合ったりしてみるという方法が取れます。
極端に人間関係が悪い職場や、意地悪でどうしようもない方も、残念ながら世の中には確かに存在するものです。
しかし、中にはお互いに誤解があるために人間関係が悪化していたり、嫌な思いをさせようという悪気はないにも関わらず他人に嫌な思いをさせていたりする方もいます。
特に後者は気付いていないだけで、周りが伝えることで理解して改善を目指してくれることもあります。
「人間関係」が悪い職場だと、退職したほうが話が早そうではありますが、少し話し合っただけで周りが理解してくれたり、お互い誤解があったことが判明したりすることもあります。
職場以外のプライベートの人間関係でも「話し合い」「対話」をすることでお互いについて理解が深まり仲良くなること、状況が改善することはあります。
どんな仕事も1人だけで完結はできません。大なり小なりどこかで誰かと関わっています。
人間関係は社会人として避けては通れないもの。
話し合いの場を設けて、それでも改善の見込みがなさそうなら初めて退職を選択するのも良いのではないでしょうか。
仮に転職や再就職をしても、新しい職場の人間関係が良好という保証はありません。
とはいえ、残念ながらどんなに真剣に話し合っても馬が合わなかったり、歩み寄れなかったりする方や意地悪な方というのは現実問題存在しています。
人間関係の問題になっている存在が、そのような相手のときは諦めるのも・・・選択肢の1つです。
相手をみて、状況をみて、そして自分の気持ちをみて話し合うのか、退職するのか考えましょう。
2、給与が安い~スキルアップで変わるのか確認
給与が安いというのも退職(転職)を検討する理由としてよく挙がりやすいです。
給与が安いことだけが退職したい理由なら、すなわち給与が上がれば解決=退職しないで現職を継続できる。ということになるはずなので、まずは現職で給与を上げる方法があるのか調べてみるのはいかがでしょうか。
給与アップの方法としてよくあるのが資格手当、勤続年数による昇給、出世したことによる昇給です。
勤続年数や出世による昇給はすぐには改善を見込めないかもしれませんが、資格手当については努力次第でどんどんアップする可能性もあります。
その分、勉強はしなければいけません。
スキルアップを目指した勉強というのはいつでもとても大変なものです。
しかし、勉強して資格を無事取得。それが難易度の高い資格であればあるほど、現職以外での選択肢も広がってくるので、選択肢を増やすという意味でも一石二鳥。
安心感にも繋がる、1つだけではなくメリットがある方法です。
もし現職に資格手当があるなら、該当の資格の取得を目指してみるのも良いのではないでしょうか。
今すぐ転職したところで今より良い給与で仕事をスタートできない可能性も大いにあります。
給与が原因で辞めたいときは、よくよく条件を調べてみましょう。
ただし、資格手当もなく、勤続年数での昇給も期待できず、仕事に対しての情熱も特にないときには即転職を検討するのも良いのではないでしょうか。
3、業務内容~思い切って上司に相談
「業務内容が思っていたのと(聞いていたのと)違った」
「これまで勉強してきたことを活かせる仕事をしたいのに配属先は全然活かせない部署」
「1人でこなせる量ではない仕事量を仕方なく押し付けられる」等。
業務内容が原因で退職したいなら、思い切って上司に相談してみるのはいかがでしょうか。
上司によっては話を聞いた後、就業者側が望む内容に合わせて業務内容を減らしてくれたり、違う業務(新しい業務)を教えてくれたりします。
こちらについては1人で悩みを深めるよりは、周りに相談したほうが高確率で良い方向に変わります。
業務内容が原因だけど、別に人間関係は嫌でないという場合は特に。早急な退職はもったいないです。試しに一度相談してみることをおすすめします。
それでもし改善すれば退職しなくて良くなりラッキーです。
ただし、入社して数年間は下積みとして専門的な業務以外の一見関係ない業務を中心に担当させるという企業も存在するので話し合っても即解決できない場合もあります。
4、労働時間~状況によっては対処が難しい・・・
労働時間が原因で退職したい場合はそれはそれで仕方ないのかもしれません。
労働時間が原因になっている場合、対処や対策が難しいです。
というのも「労働時間が長くて嫌だ」と伝えて上司と話し合うことはできるかもしれませんが、仮に上司に「わかった。それなら少し早めに帰ってもいいよ」と言ってもらえたとしても・・・他の同僚が普通に残業していたら、自分自身が気まずくなり居心地も悪くなる可能性が高いからです。
周りからも「何であの人だけ早く帰るの?」という目で見られてしまう可能性があります。
労働時間問題は行政指導等で前向きな変化をしている職場も多いですが、現状、労働時間が原因で辞めたいなら、辞めて新しい仕事を探すのも良いのではないでしょうか。
ただし、注意したいのは仕事によっては残業がデフォルトのような仕事も多数あるということです。
例えばシステムエンジニアや、WEBデザイナー、シンクタンクの社員等。こちらに該当する職種はどこの企業に勤めても残業時間は多い傾向にあります。
残業があるのが当たり前といわれる仕事を専門としていて再就職先も業種を変えずに同じ業種の企業を選ぶと、同じく新しい職場でも残業まみれになる可能性があります。
対策としてはもはや業種を変えるしか選択肢がなくなりますが・・・業種を変えて残業が多い仕事よりも良い待遇で再就職できるかどうかは怪しいところです。
損得を良く考えて、自分の中で気持ちを整理して、それでも辞めたい気持ちが強いと感じたら退職を選択する。迷いがあるなら情報収集しながらもう少し考えるのはいかがでしょうか。
5、社内評価が低い~パワハラが原因なら逃げるのもあり
出世を目指している方にとっては社内評価の低さは死活問題。それがもし、勤務態度も成績も決して問題ないのに実際よりも低く評価されている場合、ストレスが溜まりますよね。
社内評価が低い原因が上司のパワハラや、職場の同僚の足の引っ張り等のせいなら逃げて退職するのもありです。
真面目で責任感の強い方の中には、原因となっている人物と話し合いの席を設けて真正面からぶつかったほうが良いのではないかと考える方もいます。
しかし、他人に対し個人的感情で正当な評価をしなかったり、気に入らない他人の足を引っ張ったりするような意地悪な人物が話し合い程度で変わる可能性は低いです。
他人を変えるより自分が変わるほうが早いといわれているくらい、他人を変えるというのは難しいことです。
このような問題に遭遇したときに登場する選択肢は3つ
- 意見する(話し合いする)
- 我慢して耐える
- 退職する
どの選択肢にもそれぞれにチャンスはあります。
他人を変えられる可能性が低くても、決してゼロではないので話し合えば変わるかもしれません。変わらなかったら退職を決めるというのもありです。
そして一見ダメなようにも感じる「耐える」というのもチャンスに繋がることがあります。
1人の上司の下でずっと働くわけではなく、上司が変わる可能性や、勤務場所が変わる可能性もあるからです。
企業によっては転部願いも出せるはずです。
どれにもチャンスの(状況が良い方向に変わる)可能性はあるので、自分の気持ちと相談して決めましょう。
退職するのは一瞬ですが、新しい職場環境や待遇が現職よりも良いという保証、上司が今よりもマシという保証はどこにもありません。
6、社風や規則の内容~どうしても嫌なら波風立てずに去るのもあり
社風や規則は企業によって様々です。
淡泊なところや自由度が高いところもあれば、いわゆる熱い体育会系のノリのところもあります。
朝礼で社風を読み上げる企業があれば、朝礼すら滅多にしない企業もあります。
もし、現職の社風や規則の内容が「合わない」と感じるなら、波風を立てずに「一身上の都合」という理由で退職するのもありです。というか、それが最もおすすめです。
社風や規則を指摘して、不満を述べてしまうと揉める可能性があります。
ということで、大切なのは「社風や規則が嫌で辞める」とは誰にもいわないことです(親しい同僚に話したら他にも話が広がることがあるので、話さないのが無難です)
退職意志を示してから実際の勤務最終日まではだいたい1ヵ月くらいあります。
その期間中は出勤しなければいけません。
「社風や規則が嫌」と伝えてしまうと・・・残りの勤務期間中、特に何もいわれなくても雰囲気で気まずくなる可能性が大いにあります。
場合によっては周りの社員たちや上司の反応が冷たくなる可能性だってあります。特に社長も同じフロアで一緒に働いている職場だと気まずさは尋常ではないかもしれません。
最後の最後に波風は断てずに無難にやり過ごすのがやはり最も気楽です!
サッと爽やかに退職を目指しましょう。
7、他に夢があって前向き退職~一旦考えても気持ちが変わらないならGO
他に夢があって前向きに退職を検討しているときは、一旦立ち止まって数日間くらい「本当に退職がベストな選択なのか」考えてみましょう。
夢を追う方の中には、会社勤めをしながら夢のほうの勉強も続けて軌道に乗らせてから現職を退職する道を選択した方もいます。
現職を続けていれば、もちろん夢のために使う時間は減るかもしれません。
しかし、その代わり毎月決まった収入が入ってきます。
毎月決まった収入が入ってくるというのは、当たり前のときには特に何も感じないかもしれませんが、当たり前でなくなるとそのありがたみを実感するものです。
固定収入があるかないかで、情緒不安定気味になる方も少なからずいるくらいなので、よく考えましょう。
夢のために退職することは決定していても、まだ過程(目指している段階)にいるなら、やり方を考えてみて、それでも気持ちが変わらなければ退職しましょう。
8、働きたくない~カウンセリングに行ってみる
「働きたくない」
その気持ちが原因で退職すると、後から大変な状況になる可能性があります。
人間は一度楽な方向に進み、その状況に慣れると、以前はこなしていたスケジュールで働くのさえ難しくなってしまうことがあるからです。
「働きたくない」を理由に退職を検討しているなら、企業のカウンセラーと面談を予約したり心療内科を予約したりしましょう。
鬱病やその他、精神的な不調の最初の症状という可能性があります。
また、そのような可能性がなくてもカウンセラーや医師と会話して、感情を整理することで仕事を頑張ろうと前向きになるかもしれません。
思い詰めてしまう方の中にはカウンセラーや医師を信用しておらず話したくないと考える方もいますが、専門的な資格を持った専門家の知識を借りたり見解を聞いたりするのは、とても効率の良いことです。
企業のカウンセラーと面談する場合には「面談内容を秘密にして欲しい」と伝えておけば秘密にしてくれます。
話すことでバレるかもという心配も不要です。
退職の検討に繋がる理由、原因は様々ありますが、その中でも特別嫌なことはないけど働きたくないという気持ちが原因のときは、専門家の力も借りつつ乗り越えて、前向きに変わっていき、辞めずに継続するのがおすすめです。
おそらくその状態で新しい仕事を見つけてもすぐに辞めたくなるからです。
9、鬱病や病気や家庭の事情等やむを得ない理由
既にうつ病になっているという診断が出たりその他精神的な病気や、肉体的な病気になっていると診断が出たりして退職する場合はすぐにでも退職をしなければいけないと医師が判断するなら、すぐに辞めましょう。
そして失業保険、場合によっては病気関連の保険が出る可能性もあるので調べましょう。
もし、医師の診断として「時短勤務は大丈夫」だったり「時短勤務で様子をみてはどうか?」というのであれば上司に相談することをおすすめします。
病気が原因で退職すると再就職にはしばらく時間がかかることがほとんどです。
現職よりも待遇面が良い仕事に就けるかどうかもわからないです。
時短制度にできるのであれば、その方法で就業して収入源を確保するというのも1つの選択肢です。
もちろん上司が原因で精神的な病気になった場合や、通うのすら無理と感じるようなら退職することは悪いことではありません。
そして家庭の事情でやむを得ず退職を希望する場合でも、時短勤務で継続できそうならそのような勤務に変えられるか一度相談してみるのがおすすめです。
前向きな理由や、転職先の決定以外の理由で退職してしまうのは時にリスクもあるものなので退職の前に取れる対策や改善方法があるなら思い切って試してみるのも良いのではないでしょうか。
いざとなったら退職はすぐにできます。
鬱病や精神的な病気と診断されたけど言い出せないときはどうすれば良い?
鬱病や精神的な病気は退職の理由として正式に認められているくらい重大な問題です。
それでも「精神的な」という部分から、どうしても周りに切り出せずに一人で思い悩んでしまう方もいます。
特に、精神的な病気というのは繊細で責任感の強い方が発症する病気だといわれているので、「周りに迷惑をかけてしまうことが心苦しくて言い出せない」という方も多く、とても勇気がいることです。
鬱病も精神的な病気も決して悪いことではありません。勇気を出して切り出しましょう。
基本的には、上司と面談して口頭で伝えるのがマナーだといわれていますが「もう職場に行くのも無理」だと感じるくらい精神的に追い詰められているなら、なんとか義理を果たそうという考え方は捨てても良いです。「口頭で伝えに会社に行かなくても良い」です。
ちょっと頑張ったら直接伝えられる状況なら直接伝えたほうがもちろん良いですが、無理だからといって自分を責める必要はありません。それは今は仕方がないことです。
ただし、気を付けたいこと、これだけは守りたいことが1つあります。
口頭で伝えられないなら伝えなくても良いので「バックレ」だけは絶対にしないようにしましょう。
上司にメールで説明するだけでも良いので、絶対に事情を説明して伝えるようにしましょう。
メールで伝える方法を選択した方の多くは緊急退職を希望します。
さすがにメールで伝えた後に、普通に出勤するのは精神的な病気ではなくても辛いものです。
緊急退職も、状況によっては仕方がありません。仕事よりも自分の心と体が大切なときもあります。
緊急退職をするなら、高確率で医師の診断書が必要になります。医師に事情を相談して、診断書を書いてもらいましょう。
そして、緊急退職しか道がないと考えているときはメールでも、診断書がある旨を伝えましょう。
診断書があるのとないのでは、展開が大きく変わる可能性があります。
鬱病になってしまった方、精神的な病気になってしまった方は、ついつい自分を責めがちですが、自分を責める必要は一切ありません。
全ては仕方がないことです。
メールでの連絡のみで説明して、電話がかかってきても無視してメールでのやり取りだけに徹底したとしても、バックレさえしなければ、周りも病院もきちんと対処してくれます。
- 切り出せなかったらメールでも良い
- バックレだけはしないようにすれば良い
- 医師の診断書があれば緊急退職もしやすい
バックレは後始末でストレスの連鎖!しないようにしよう!
上記で、どうしても鬱病や精神的な病気で退職したい希望を伝えられないときはメールで伝えても良いと書きました。
メールでもバックレになるよりはだいぶマシです。
突然、会社に来なくなり音信不通になる普通はとても心配します。
「何かあったのではないか」と、心配して自宅まで確認に来る可能性もあります。居留守を使う等してそれを無視すると、今度は身元保証人に電話される可能性が高いです(正社員の方は入社時に身元保証人の連絡先も書類に記載しているはずです)
それでも繋がらないと捜索願を出される可能性があります。
社会保険、厚生年金は公的な契約を交わしているので、企業側にも責任があり探します。それは悪い意味とか怒っているから探すのではなく、心配しているからです。
普通の人は、ある日突然同僚が出勤してこなくなったら心配します。
勤務開始1日2日しか経過していない段階でバックレたアルバイトやパートや単発派遣の人材はまだしも、正社員として入社して、正式な雇用契約を交わしている人材なら、そのままバックレが完了して職場から連絡もこないラッキーということはありえません。
どこまでも探してきます。
職場から着信があった。
上司から着信があった。
職場の人が家に来たとなると、バックレた側には元々悪気はなくても多大なストレスに繋がり、どんどん本当の事情を話しづらくなります。
このような状況になってから「事情があって辞めたいです」と切り出すのは、普通に切り出すよりも何倍も勇気がいるものです。
鬱病やその他精神的な病気を理由に退職を選択するのは悪いことではありません。
バックレにだけはならないように注意して、口頭が無理ならメールでも電話でも良いので、必ず伝えましょう。
メールや電話での連絡を選択する方は、そのほとんどが即日退職になります。
口頭で伝えられないということは、伝えた後で出勤できる可能性も低いのではないでしょうか。
症状によってはそれを認めてくれる企業も多いです。
どのような期間で退職するとしても、必ず連絡をしましょう。
ちなみに、メール経由で退職意志を伝え、即日退職した場合、そのあとの手続きがどうなるかというと、書類への記入捺印は必要になります。
書類への記入捺印は本来、職場で上司のいる前で実施したり、上司から書類を渡されて持ち帰って記入して持ってきたりするものですが、メール経由で退職意志を伝えて即日退職した場合は、メールで書類が添付されてきてそれを印刷して記入捺印し職場に送付するか、もしくは郵送で書類が自宅に送られてくるので記入捺印して送付します。
書類が受理されれば退職は完了です。
返却物があるなら、それも返さなければいつまでも連絡がくるので早急に返しましょう。
返却物でよくあるのは、社員証、職場の資料、ロッカー鍵やデスクの引き出しの鍵です。
職場によっては制服も返却物として挙がるかもしれません。
ちなみに職場に置いている私物・・・例えばスリッパやノートや卓上カレンダー等は、処分して欲しいと伝えると処分してくれることが多いです。
宅配便で送付するといわれることもあるかもしれません。
仕事をやめたいといえないのは甘え…違います
「仕事を辞めたい」という感情が甘えからくるものという状況も確かに全ての事例でみればゼロではないのかもしれません。
しかし、例えば「月曜日の朝だけ何となく仕事を辞めたくなった」というのは、多くの方にとって経験がある感情ではあるものの、多くの方はそこから「本当に会社を辞めちゃおう!」と行動するまでには至りません。
つまり「仕事を辞めたい」と、考え、実際に退職のことを真剣に考えてしまうなら、甘えではない場合のほうが圧倒的に多いはずです。
「仕事を辞めたい」というと40代以上の世代の方(それこそ親世代の方)は、「仕事を辞めるなんてけしからん」「間違っている」「仕事を辞めたいなんて甘え!」と、キツイことを言ってくる可能性もありますが、甘えではないことのほうがずっと多いので気にしなくて大丈夫です。
40代以上の方、親世代の方は個人を否定したくていっているわけではなく「最初に入社した会社を辞めずに定年退職するのが当たり前ともいえた時代」にバリバリ働いていていた世代だからこその「価値観」の違いです。
決して悪気があるわけではありません。
また、現代の若者と同じ状況(現代の若者は転職や第二新卒というのも珍しくありません)の中で生活してきたわけではないことを理解してあげる必要があります。
中には、上の世代(大抵反対するのは身内です)に反対されて「ひどい」「理解してくれない」「味方になってくれない」と、反抗して大喧嘩に発展する例もあります。
退職、転職関連で喧嘩をするのはもったいないです。
お互いが過ごしている時代の「価値観が違う」ことを受け入れ、反対する年上世代の言い分にも理解を示しつつ冷静に話し合いましょう。
時にはわかってもらえないこともあるかもしれませんが、だからといって、真剣に考えた結果なら退職は甘えではありません。
前向きに進みましょう。
退職を決意したら転職or再就職の準備をしよう!
対処方法、改善を目指した対策・・・そちらを選択した結果、現職を退職せずにまた頑張る道に進む方もいますが、決意を固めてやっぱり退職を選択する方もいます。
自由な時代の今は退職や転職は珍しいことではありません。
退職を決意したら、まずは次の仕事探しのために動きだしましょう。
一旦失業して失業保険を受給しながら考えるという方もいますが、やはり無職の期間ができると就活中という身分があったとしても中にはストレスをたくさん抱えてしまうという方もいるので、「転職を決めるのが先」なのか「退職するのが先」なのかは個人の性格に合わせて慎重に判断しましょう。
いずれにせよ、新しい仕事はしなければなりません。
新しい仕事の見つけ方の定番は3種類。
- 求人情報サイト
- 就職&転職エージェント
- ハローワーク
現代の就活だと、案件数は多くないですがこれ以外にFacebookやTwitterを活用するという方法もあります。
企業によってはFacebookやTwitterで求人を掲載することがあります(特にIT系やメディア系やエンターテインメント系の業種が多いです)
定番の方法の中で、現職を退職して新しい仕事を目指す方にとってどれが良いのかというと求人情報サイトと就職&転職エージェントが無難です。
転職サイトはいろいろありますが、
dodaとマイナビへの登録が基本です。
既に会社勤めを経験していたということは、就活の面接や対策についてはだいたい感覚を把握しているはずです。
求人情報サイトで直接企業に応募して直接企業とやり取りしても上手に対応できる方が多いです。
自分に合う仕事を効率良く見つけたい、再就職先は今より条件が改善するなら社名にはあまりこだわりがないということであれば就職&転職エージェントは便利です。
会員登録すると担当者が付いてくれて、条件や希望をもとに合っている求人を紹介してくれるからです。探す手間も省けます。
退職を決意したら、無職期間に失業保険をもらうという選択もありますが長引けば長引くほどストレスに直結しやすいので、退職を決めた時点で次の就職についても考えていきましょう!
新卒なのに仕事をやめたい!転職サイトを使おう
新卒として入社したばかりという方の中にも、退職を検討する方はいます。
新卒で退職したいときは、短時間で良いのでそのことを考えるのをストップ。深呼吸してゆっくりお風呂につかったり少し奮発しておいしいものを食べたりアロマの力でリラックスしたりする時間を設け、頭の中をスッキリさせてから、もう一度「本当に退職するかどうか」考えましょう。
リラックスタイムを設けても、退職意志が変わらなかった。退職しか道がない。話し合いも不要!というほど強い意志があるならそのまま退職も仕方ないです。
少しでも「話し合いの結果次第では継続できるかも?」と、感じるなら今回ご紹介してきた内容を試してみるのも良いのではないでしょうか。
新卒として入社するためには、どのような方でもそれなりに努力をしたはずです。
早急に結論を出すのは後悔に繋がる可能性もあります。
それも踏まえて「いいや、退職だよ」と感じるなら、早急に動き出しましょう。
入社~3年以内の新卒で退職すると「第二新卒」として扱われ、第二新卒に有利になる求人が存在するのも事実です。
新卒ブランド力が冷めないうちに、新しい仕事をみつける行動力が大切になります。
ちなみに、新卒で退職を決めたとき、先に退職して就活期間に突入するか、転職先を決めて転職という形で退職するのだとどちらが良いのかというと「転職先を決めて転職」という形が良いです。
新卒として勤めた期間にもよりますが、1年未満だと失業保険がもらえない可能性があるのと、新卒で無職期間が長引くと脱出に苦労する可能性もあります。
新卒の方は間をあけずに次の仕事を目指すのほうが良いです。
「もう次の仕事は失敗したくない」なら、おすすめは転職エージェントの利用です。
マイナビ、doda以外で、おすすめな転職エージェントは、第二新卒のサポートに強いところ。
- ハタラクティブ
- 第二新卒エージェントNeo
このあたりは第二新卒のサポートも徹底していて、面接対策等もしっかり実施。様々な業界の求人を取り扱っているので選択肢も広いです。
第二新卒の方々は、年齢も若いことが多くこれからの成長を見込まれて、転職活動の場で注目される可能性もあります。
情報収集と早めの行動と、モチベーションの維持が大切になるので、転職エージェントの活用はおすすめです。
まとめ!「会社辞めたい」は多くの社会人が一度は感じる気持ち!?
今回の記事では、退職したい理由9選と、各理由別の対処方法や、退職を決意してからの行動についてご紹介しました。
退職したい気持ちが長く続くなら決して甘えではありません。
根性論はまかり通らない時代。職業を選択する権利はあります。しかし退職には後悔のリスクも付き物です。
就職&転職エージェントや、親しい友人、家族に相談して考える等して結論を出しましょう。
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